冬至の唐茄子

今日は冬至。
夜が一番長い日です。
陰が極まって陽に転ずる日、一陽来復のときです。


冬至の唐茄子_b0367284_15242535.jpg

冬至と言えば、南瓜に柚子湯ですよね。

子供の頃のことです。
冬至に食べる南瓜を、母は買い忘れたのでしょうか、
暗くなってから、急に八百屋さんに買いに行かされました。

当時、母は南瓜と言わず「唐茄子(とうなす)を買って来て」と言ったので、
八百屋のおじさん(お兄さんだったかも?)に、そのまま「唐茄子をください」と言ったら
わかってもらえませんでした。
威勢のいいおじさんに聞き返されると、気の小さい私は、その迫力にフリーズ状態。
恥ずかしくて赤面し、さらに涙目になりながら、でも「後には引けない!」と勇気を振り絞って
しどろもどろに一生懸命「冬至に煮て食べるもの」と『唐茄子』の説明をして・・・

不明瞭な子供の説明を、それでも一生懸命聞いてくれて、「ああ,南瓜の事ね!」と
南瓜を持たせてくれました。


何とか買い物はしたものの「もし南瓜と唐茄子が違うものだったらどうしよう・・・?」
「叱られて、またもう一回買いに来なければならなかったら・・・!?」
と、南瓜を手に、内心ドキドキで帰ったものでした。

調べてみたら、日本南瓜(にほんかぼちゃ)のことを、唐茄子と言うのだとか。
冬至になると,いつも思い出す子供の頃のエピソード。
歳を重ねて、随分図々しくなりましたが、
まだどこか自分の中に、子供の頃と変わらない
こんな弱い所が残っているのを感じる時があるのです。


今日は、小豆と南瓜のいとこ煮を作ります。

食材の横に立って手を振るのは、なぜかエリザベス女王。
頑張れ〜!と応援してくれているんです。






















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by chinagii | 2016-12-21 16:03 | 毎日 | Comments(0)

chinagi        夢と象徴・美しいと感じる事物・日常の些細な愉しみ・サボり Instagam↓はゆる〜く 


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