冬至の唐茄子
2016年 12月 21日
今日は冬至。
夜が一番長い日です。
陰が極まって陽に転ずる日、一陽来復のときです。
冬至と言えば、南瓜に柚子湯ですよね。
子供の頃のことです。
冬至に食べる南瓜を、母は買い忘れたのでしょうか、
暗くなってから、急に八百屋さんに買いに行かされました。
当時、母は南瓜と言わず「唐茄子(とうなす)を買って来て」と言ったので、
八百屋のおじさん(お兄さんだったかも?)に、そのまま「唐茄子をください」と言ったら
わかってもらえませんでした。
威勢のいいおじさんに聞き返されると、気の小さい私は、その迫力にフリーズ状態。
恥ずかしくて赤面し、さらに涙目になりながら、でも「後には引けない!」と勇気を振り絞って
しどろもどろに一生懸命「冬至に煮て食べるもの」と『唐茄子』の説明をして・・・
不明瞭な子供の説明を、それでも一生懸命聞いてくれて、「ああ,南瓜の事ね!」と
南瓜を持たせてくれました。
何とか買い物はしたものの「もし南瓜と唐茄子が違うものだったらどうしよう・・・?」
「叱られて、またもう一回買いに来なければならなかったら・・・!?」
と、南瓜を手に、内心ドキドキで帰ったものでした。
調べてみたら、日本南瓜(にほんかぼちゃ)のことを、唐茄子と言うのだとか。
冬至になると,いつも思い出す子供の頃のエピソード。
歳を重ねて、随分図々しくなりましたが、
まだどこか自分の中に、子供の頃と変わらない
こんな弱い所が残っているのを感じる時があるのです。
今日は、小豆と南瓜のいとこ煮を作ります。
食材の横に立って手を振るのは、なぜかエリザベス女王。
頑張れ〜!と応援してくれているんです。
by chinagii
| 2016-12-21 16:03
| 毎日
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