私の麻のイメージといえば、昔の紳士が、夏になると、
帽子と共に白っぽい麻のスーツを素敵に着ていた姿。
祖母の締めていた麻の帯も、子供ながら、その涼しげな素材感に心惹かれたものです。
着てみるとわかるのですが、実は麻の服って保温性が高い。
(なのに夏に多用されるのは、見た目が涼しげだから?通気性の良さ?)
そして、電磁波から身を守ってくれる働きもあるそう。
日本古来の『麻の葉模様』も、魔除けの意味がありますし、
昔は麻を万能薬として使っていたとも聞いています。
大麻取締法で規制され、麻の功より罪ばかりが強調されている現在ですが。
私は、麻のハンカチも好きでよく使いますし、食器用のふきんは麻と決めています。
そしてベッド・リネンも。
初めちょっと固くて、でもだんだん馴染んでくる感触が好きなのですが、
理由はそれだけではなくて。
毎晩、眠りという仮死の状態で身体を休めたり、夢の世界に遊んで意識を解放し、
充電して新しい朝を迎える迄、無防備な私達を守ってくれるように、
そんな役割も期待して、寝具は麻にしているのです。
以前は安価なので、無印良品の麻のベッド・リネンを使っていましたが、
生地が薄くて、思ったほど長く使えませんでした。
(っていうか、私がケチで長く使おうとし過ぎ?)
そこで、使えなくなった物から順に、
フォグ・リネンワーク(fog linenwork)の物に変えてゆきました。
こちらの物は、厚みもあり、縫製もしっかりしていて満足しています。
さらに、とも布で作った袋に入っているのも,ちょっと嬉しい。
赤ちゃんの枕カバー位の大きさの袋ですが、
私はかごバッグの内袋や、車用の小さなクッションのカバーに使ったりしています。
今年も新年を迎え、生地が薄くなって「そろそろ終わりだよ」と合図を出していたシーツを
夫婦2枚分、無印からfogに更新しました。
今日はお天気がいいので、これから水通しをしようと思っています。