先輩たち
2018年 09月 08日
うちは夫が年下のため、自分より年齢の若い人とお付き合いする事が結構多いのですが、
この頃、面白いことに、自分より年上の先輩方と交流する機会が増えています。
それが、なかなかどなたも面白い方達で。
私は今57歳ですが、これから先は、漠然と人生の夕暮れ時のようなイメージを抱いていたかも・・・。
しかし、魅力的な先輩の皆さんを見て、長い人生、これからかも、とも感じるようになりました。
信長の生きた人生50年の時代ではなく、今は100歳の時代。
自分を大切にして、残りの人生、いえ、これからの人生を面白く生きたいという思いも少し湧いてきました。
昨日は銀座に映画『フジコ・ヘミングの時間』を見に行きました。
ご存知のように、フジコさんにスポットライトが当たったのは60歳を過ぎてから。
映画の中でご本人が語っているように、ままならぬ人生に、自分の出番は天国だと思っていたとのこと。
少し前に見た『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ーアディオスー』でも、
長いこと表舞台に立てなかった老ミュージシャンが語っていました。
多くは10代や20代で有名になるが、まさか90歳の自分にスポットライトが当たるとは、と。
人生って予測不能。
勿論、ドラマチックな事が起こらない、平凡というのも全然アリで。
若い頃は、私はこうなりたいという自我も強かったですが、私の場合、ほとんど思うようになんてなりませんでした。
(己を知らず、夢と現実が乖離していたというのはありますが。笑)
苦しい事が多くて、人と比べて「どうして?」と思う事ばかり。
恵まれている事もあったはずなのに、そこよりマイナス面に目が行きがちでした。
苦しくてもがいて、何とかしようとしてばかりいたように思います。
現実が受け入れられなかったのですね。
でも、もうこれからは、もっと肩の力を抜いて生きたいのです。
自我やコントロールというオールを手放して、流れに身を任せてみたい。
大成なんてしなくていいのです。
ただ自分に正直ではありたい。(これがちょっと難しいのですが)
できる事なら、自己欺瞞を一切やめたいのです。
そして、若いうちは神様の定められた人生に、なかなかyesと言えなかったけれど、
これからは例えどんな人生でも、yesと言いたいのです。
今までの自分を変えるのは、そう簡単ではないかもしれませんが、
でも、そうしていきたい。
それにしても、映画に出てくるフジコさん、とってもお洒落だったし、
世界の色々な場所にお持ちの家のインテリアは、どこも全て素敵だったなぁ〜。
何もかも、全てがフジコさんでした。
それがとても素敵な事だと思ったのでした。
by chinagii
| 2018-09-08 10:22
| ふれあい
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