一人の時間
2020年 08月 20日
月並みな表現ではありますが、立秋とは名ばかりの暑い毎日です。
とは言え、朝の日差しが心持ち秋めいて感じられるように思います。
もう8月も20日、早いですねー。
これまで夏という季節は、自分の内側を観るのにはあまり適さないと言われてきましたが
今年はコロナのお陰(?)か、例外のように感じます。
私と言えば、感染者が減らない現実とあまりの暑さもあり、引き続き外出はなるべく控えているため、その感ひとしおでしょうか。
一人自由時間のたくさんある事が、自分にとってこれほど幸せな事だったとは!!
(HSPの傾向があるせいか、人一倍一人時間が必要なようです。)
散歩も庭仕事も朝の涼しいうちだけ。
ルーティンの家事以外は、あえて無駄に過ごすことをよしとしています。
写真では一匹ですが、大抵ペアで飛んでいます。ここ数日はトンボも来るようになりました。
家でやるべき家事は際限なくあるはずですが、それも程々にして。
折角なので、観照や瞑想的な時間をなるべく多く取るようにしたいのです。
コロナがなければ、私のような俗物はいつも通り外に目を向けて、いつものような夏をそれなりに楽しく過ごしていたことでしょう。
けれど今、この神様から与えられた時間をできるだけ大切にしたいのです。
(いつになく殊勝なことを書いてますね。笑)
そして今日は、今年の初夢会で披露した自分の夢を再び振り返ってみました。
今年の初夢は、まるで絵本のような、一つの車に乗った動物たちの絵を第3の目で見ているというもの。
夢のメッセージは、絵本を見るように楽しむ事。
絵本を見るように楽しむってどういう事だろうと思ったものでしたが、
絵本は字面やストーリーだけを追っていても楽しめる筈がない・・・。
そこで、息子が幼い頃毎日読み聞かせをした絵本のうち、大好きなものを取り出して実際に読んでみる事にしました。
絵をじっくり味わいお話を読んで、自分の中に湧いてくる感情をいつもより丁寧に眺め、感じてみる。
息子の好みは違ったと思いますが、私の好きな絵本は『どろんこハリー』、『うみべのハリー』、『こすずめのぼうけん』の3冊です。
『どろんこハリー』は、お風呂が大嫌いな黒いブチのある白い犬のハリーが、お風呂に入れられまいと家から逃げ出し泥んこになるまで遊びまくり、真っ黒々に汚れて帰宅するも家人は誰もハリーだと気づかず。いつもの芸をしてもわかってもらえず、大嫌いなお風呂に入れてもらってようやくハリーだったとわかり、再会を喜んでもらえるお話。
『海辺のハリー』は、家族と海に行き波を被ったら海草だらけ。家族ともはぐれ、海草お化けと間違えられて大騒ぎ。
紆余曲折あって、飛び跳ねた途端、ようやく被っていた海草が取れてハリーだと分かり、これまた家族と喜びの再会をするお話。
『こすずめのぼうけん』は、ようやく飛べるようになったこすずめが、飛ぶのが楽しくてつい遠出をし、飛び疲れてカラスや鳩や鴨、フクロウなど他の鳥たちの巣で休ませて貰おうとするのですが、他の鳥とは鳴き方が違うので巣に入れてもらえません。
「ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきり言えないんです」と言うこすずめのセリフを、昔、感情込めて読み聞かせたのを思い出し、ちょっと切なくなりました。迷子のこすずめ、最後は、探しに来たお母さんすずめの背中に乗ってお家に帰ります。
じっくり絵を眺めながら味わって読んでみました。
この三冊とも、あなたを大切に思う誰かがいる、あなたは唯一無二の価値のある存在なんだよ、と言っているようで。
読み聞かせをした息子にも、去年女の子が生まれました。
そんな時の流れもあり、うまく言葉にできない深い感情が出てきます・・・。
おかしいですね、涙をためて読んでいました。
ところで、長年続けていてもなかなか達人になれない瞑想ですが、早朝の公園散歩では思考が止まっている時間が少し増えてきました。
もちろん日によって出来が違いますが。
そしてふと、なんだか幸せと感じる一瞬があるのです。
同時にそんな自分をふうん、と眺めている自分もいます。
by chinagii
| 2020-08-20 16:29
| 思うこと
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