11月から地下鉄に乗る度に気になっていたドアの横の広告。
(電車を降りる時に撮りました。)
ベルナール・ビュッフェ回顧展の広告です。
会場はBunkamura ザ・ミュージアムなので、渋谷に行く用事があればその時にと思いつつ、早くも12月も末に。
昨日、ようやくその機会が訪れました。
その昔、学生の頃に読んだサガンの文庫の表紙は、ほとんどビュッフェの絵でした。
鋭角的、直線的な作品は印象深く、若い私にとってはカッコいいパリと結びつくのでした。
(Bunkamura ドゥ・マゴでちょっとパリ気分?)
今回何より良かったのは、会場が空いていた事。
コロナ禍の平日だからでしょう。
展示数もさほど多くは無かったので、さらにゆっくり落ち着いて見ることが出来ました。
ビュッフェの黒くて強い輪郭線と白、グレー、薄いブルー、イエローの組み合わせの絵が好きです。
父に疎まれ、母を早く亡くしたビュッフェは、ずっと精神的に苦しみを抱えていたのですね。
実存という悩み。
成功や名声を手に入れても、良き伴侶を得てもそれは消えなかった・・・。
けれどそれを描くことに昇華したのですね。
明るく楽しい絵ではないけれど、私は辛さというより激しさと共に純粋さや真摯さを感じるのです。
見ているうちに、ちょっと涙目になる自分が居ました。
そして風景画にはどれも人が全く描かれていない・・・。
アートセラピー的に分析したら・・・なのですが、それも人嫌いを自認する彼らしい。
私は好きです。
余談ですが、箱庭療法という心理療法があります。
私は昔、とても辛い時に初めてやりましたが、その時の私が作った箱庭は人も建物もなく、ただ森と川だけでした。
絵を見ながら、ふとそのことを思い出しました。
辛い時は誰にもあるものです。そんな時はぜひ心のうちを話されて、少しでも重荷を軽くされますように。
私も聞いてもらう事で随分助けられました。
そして夢もエールを送ってくれますよ。
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令和3年1月16日(土)10時半〜12時半
参加費 ¥2,000(事前入金をお願いします。)
用意する物 画用紙3枚、クレヨン、初夢と思われる夢もしくは気になる夢
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