迎え火

東京では今はお盆の時期。
昨日は母と夫と3人で迎え火を焚きました。

お墓の掃除をした後、石神井公園を抜けてお寺までお塔婆を取りに行きます。


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(石神井公園はゆったりと水をたたえて静かでした。)




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(お塔婆を取りに行ったお寺には、蓮の花が咲いていました。)



我が家では迎え火を焚いた後の夕食に、精進揚とそうめんをいただくのが恒例です。
この日だけは揚げ物解禁日にしているのですが、エドガー・ケイシーの食療法では揚げ物の食事はタブーなので、
今は家では揚げ物を作りません。

というわけで天ぷら鍋を処分してしまった我が家。
年に一度のこの日だけ、デパ地下の老舗天ぷら店で出来合いを購入しております。
(しかし、食べたらやはり胃もたれしました・・・。)


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(お馬の背中にはそうめんを一本ずつ掛けます。手綱の見立てだそうです。)


一緒にご先祖さまを迎える準備をする母を見ていて、やはり歳を重ねたとつくづく感じました。(自分も)
それでも私達がお墓やお寺に行っている間、ちゃんと仏壇を掃除し、ミソハギを切って束ね、
ナスを刻んで蓮の葉に盛って準備してくれていました。


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ところでこのミソハギにナスを刻んでお水をつけてチャッチャとやるのは
どういう意味があるのかわかっていなかったので、この機会にちょっと調べてみました。


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ミソハギは『禊萩』と書き、祓い清める意味があるとか。
そして一緒にお供えするお水も『閼伽水(アカミズ)』と言い、やはり穢れを祓う意味があるそうです。
ここまではなんとなくわかる気がしますが、では刻んだナスは?

これは『水の子』といい、たくさんの霊をお迎えするので、全ての霊にお供え物が行き渡る様に細かく刻むという意味があるそうです。
(地域によっては洗米と刻んだキュウリも合わせる様です。)

このblog、内容が薄くてあんまり為になる事を書かないblogですが、今日は珍しくちょっと為になったでしょ?(笑)


ところで、蓮の葉。
いつも生花店で買っていますが、都心では売っていないことが多いです。
それに今は作り物の蓮の葉がお盆セットに入って売っています。
今年は水の子を入れるのは作り物の蓮の葉、精進揚とそうめんを入れるのは生の蓮の葉を使いました。
本物の蓮の葉は時間が経つと乾燥して丸まってしまいますが、それもいいんですよね。



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お盆提灯を持って家まで歩く私たちの姿は今となっては珍しい様で、
時々すれ違う人に声を掛けられます。
子供達にはガン見されます。










# by chinagii | 2021-07-14 12:50 | 毎日 | Comments(0)
昨日、家で映画『ダウン・バイ・ロー』を見ました。
1986年の映画をなぜ今かというと、映画のプリントTシャツが発端です。
夫がジム・ジャームッシュの映画好きなので、たまたまネットで件の映画Tシャツを見つけて教えたら
ジャームッシュのどの作品を見た、見ないの話になって。
私は『ダウン・バイ・ロー』は見た記憶がないと言ったら、
夫はよく覚えているらしく絶対見ていると言うのです。
ちなみに当時の私の感想は「こいつら、人間としてなってない。」と一刀両断だったそうで。(苦笑)

さて、では今またちゃんと見てみようという事になり、夫のコレクションDVD登場です。


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ちなみにご存知ない方のためにざっと内容を説明しますと・・・
チンピラDJのザックとやはりチンピラポン引きのジャックは、ハメられて無実ながら刑務所入り。
刑務所に入る前は顔を知らない2人ですがムショ内で同室になり、くだらない意地の張り合いやら喧嘩やら。
そこへひょうきんなイタリア人ボブが加わって、3人一緒に脱獄するという話なのですが、
やりとりが何でもないようでいて、でもちょっとアホで可笑しい。
三人三様の愛すべきしょうもないムショ仲間。
気が合ってるんだか合ってないんだか。
そして・・・なぜだかどこかほんのちょっと切ない。



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今の自分はクスッと笑いながら結構楽しんで見ることが出来ました。
一刀両断の時とは全く印象が違うと思います。
以前見たのがいつなのか定かではありませんが、少なくとも25年は経っているのでは。
ということは30代半ばですから、私の「こうあらねばならぬ」という思い込みは半端なかったと思われます。
しかも、視点がかなり妻や母親目線。
離婚も経験して、男性に対してきっとかなり厳しかった時期だと思います。




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(昨日は豪雨の後、大きな虹がかかりました。ご覧になりました?)


今の自分はと言えば、もっとリラックスして見ることができたし、ちょっとおバカなところもおかしく可愛いとさえ思えます。
昔のような視点だったら、この映画の良さや面白さは理解できるはずがありません。
つまらない人間でしたね〜。
さらに今は登場人物に自分のアホさも投影し、心の中でそうだよね、あんたたちはそれでいい!なんてつっこんでみたり。
お陰様で自己受容の度合いが進んでいるぞと実感、それも嬉しかったです。

ジャームッシュ監督のモノクロで殺伐とした風景も美しかったですし。
思わず私もTシャツ、買っちゃいましたよ。(笑)









# by chinagii | 2021-07-12 11:23 | 思うこと | Comments(0)

富士フィルム・スクエア

息子(デザイナー)がどんな仕事をしているのかなんて、親の私は今やほとんど知る由も無いのですが、
久しぶりに見たSNSにアップされていて。


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立木義浩さんの『遍照−東寺』の展示と図録、チラシなどをさせていただいたとの事。
しかも展示は昨日まで。
どうせならもっと早く告知してくれればいいのに、と思いつつも
忙しいとばかり聞いていて何をやっているのかわからない仕事っぷりを見てみたいという親心が顔を出します。
我が家は真言宗ということもありますし。


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昨日は夕方から歯医者の予約だったので、その前にちらっと見にいこうという事になり、
夫と六本木ミッドタウン、富士フィルム・スクエアのフォトサロンへ。


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久しぶりに来ると、やはり六本木は真正都会でした!


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立木さんの撮られた東寺の仏様たちは、神聖と言うより人間のように表情豊かな印象を受けました。
ご本人もおっしゃっていましたが、ポートレイトのようで退屈しなかったです。
無料という事もあり、展示のキャパも程よくて。
(ご本人も会場にいらっしゃいました。)

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親バカながら、不詳の息子が何とか社会で仕事をさせていただいているのだとわかり、その事をとても有り難く思いました。


























# by chinagii | 2021-07-01 13:44 | 外出 | Comments(0)

カリビアン・スタイル

梅雨だというのに、そして天気予報では雨になるという予報が続くのに、雨が降らない日が続きました。

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薄曇りで時々晴れ、気温も真夏の暑さとまではいきませんが、なかなかの夏日です。



前にも書いた事があるかもしれませんが、ミステリー・ドラマが好きでよくCSのミステリー・チャンネルを見ています。



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ちょっと前まで、20年代の魔都上海を舞台にした2作品にハマっていましたが、
こんな夏日にはやはりこれです。

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英仏合作ドラマ『ミステリー・イン・パラダイス』(原題 Death in Paradise)!


カリブ海の架空の島セント・マリー島。
英国から赴任してきた刑事と冷静で美人な巡査部長、制服組の巡査たち、どっしりとして風変わりな署長。
メンツが流動的に入れ替わるのも、転勤や退職、新人ありの本物の警察っぽい?

カリブの南国らしいカラフルな風景と陽気な音楽は、殺人事件という設定にもかかわらずどこか深刻になりすぎずに楽しめます。

そしてこのドラマを見て、本棚から持ち出したのがこちらの本。

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カリビアン・スタイルの個性豊かな家々が満載です。

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1985年の出版ですから36年前!
とは言え、ドラマを見る限りでは、カリブの景色はそんなに変わっていないように感じます。


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気楽にいこうよ。
忙しくばかりしてないで。
くよくよ考えてばかりいても意味がない。
せっかくの人生、もっと今を味わい、面白がろう。

ドラマや本を見ていると、そんな言葉が浮かんできます。
この頃の私の夢は、自分の未熟な面がクローズアップ。
でも「それでいい」と自分で自分に言っています。

自己受容についての過去のblog、よろしかったらご覧下さい。













# by chinagii | 2021-06-28 16:27 | 趣味 | Comments(0)

夏至直前の夢の茶話会

19日はオンラインでの夢の茶話会でした。


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(これは20日日曜日の夕焼け雲。ヨーロッパの宗教画みたい?)



先日、師匠から夢解釈の基礎をきちんとする事が大切というアドバイスをいただいたので
改めてもっと丁寧に、順番にプロセスを辿って解釈して行くことにしました。

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(こちらも20日の空。美しい夕焼けでした。)

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まず夢の一場面をクレヨンで絵に描いてみます。

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(これは昨日の夏至の空。)


夢の内容を「いつ」「どこで」「誰が」「何をした」に整理し、夢で感じた感情や夢の中の変だと思うところも洗い出します。
そして、キーワードやシンボルの意味などを夢辞典を使って調べたり、自分にとっての意味を考えます。

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(まるで秋の空のような雲です。)

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(こちらは筋状の雲。)
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そのあと、フロイトの解釈技法を使って夢を現実と関連づけて行きます。



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(鰯雲+筋雲=夏至の空?)




そのプロセスの後、参加者同士で質問をしたり感じることを伝え合ったりする対話の時間を取ります。


この一つ一つを看過せずに行ったことで、質問が鋭角的で進化したものとなり、
対話から受け取れる事も具体的になったよう。
結果、夢主の夢に対する捉え方も深まったように思います。


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(夕暮れ時はくちなしやジャスミンなどの香りが濃く漂うようです。)

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そして夢を理解することは自分を知ることです。
夢が腑に落ち、自分への理解が深まると、意味不明でヘンテコな夢の伝えてくることは意外とシンプルだなぁと感じる事が多いです。
夏至直前の茶話会、前回より無意識に意識の光をあてる事ができたのではないかなと思います。

参加者は皆、夢を通して自己探求をしているのです。


次回の夢の茶話会は7月15日(木)14時からです。
詳細はこちら















# by chinagii | 2021-06-22 14:15 | セッション・ワーク | Comments(0)

chinagi        夢と象徴・美しいと感じる事物・日常の些細な愉しみ・サボり Instagam↓はゆる〜く 


by chinagiii
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