この時期(ゴールデンウィーク)には、ほとんど毎年、何の予定もない我が家ですが、
昨日は吉祥寺のキチムというスペースで行われた『近代文学朗読会』にご招待いただき、行ってまいりました。
ご存知の方も多いと思いますが、クラムボンというバンドがあります。
そこでドラムスを担当されている
伊藤大助さんという方が、近代日本文学がお好きで主催を、
声優の
野島健児さんが顧問をされているのが、この『近代文学朗読会』なのです。
こんな素敵な会に、なぜ私達夫婦が招待していただけたのかというと・・・
昨年、野島健児さんは、初セルフプロデュースCDと写真やインタビューの載ったコンセプトブックを作られたのですが、それらのデザインを担当させて頂いたのがうちの夫でした。
その流れで、野島さんのインタビューをアートセラピーの形式で、という依頼を私にも頂きまして。
そんなご縁で、ライブやこのような朗読会に喚んで頂ける事になりました。
近代日本文学の時代(明治〜昭和初期)の雰囲気、文体に美しさと憧れを感じている私にとって、
この朗読会は、とっても素敵な嬉しい催しです。
中学1年の時、国語の授業で、先生が時々してくださった文学作品の朗読を聞く事は、当時の私にとって何よりの楽しみでした。(この時間だけは、居眠りなんて、あり得ませんでした!)
年齢を経て、こんな形で朗読を聴ける機会が訪れるなんて、私にとっては嬉しすぎるプレゼントです。
二度ほどこの会を拝見(拝聴?)したのですが、近代文学の世界に雰囲気を近づけるためか、
はたまたご本人達の趣味なのか、出演者の衣装は和服やクラシックな装いを意識しておられます。
そこがまた、着る物好きな私にとってはツボ!ツボなのです!!
前回の朗読会は泉鏡花で、衣装は和服や白シャツにカーディガンに眼鏡というクラシックな着こなし、
今回は江戸川乱歩で、ダンディな探偵を意識してかスーツ姿。
しかも台本は、司会の鳥居さんの手作り和綴じ本!
今回も近代文学の世界観と、そこに醸し出される美しさを堪能させて頂きました。
そして、思わず2枚出されている朗読CDを購入してしまいました!
CDジャケットの写真に写っているのは伊藤大助さんです。
朗読の後のトークでは、声優やミュージシャンとしてプロならではの興味深いお話も。
職種は違えど、時間と空間を人と共に作る「セッション」という事をしている点においては、
セラピストも同じ。(無理矢理な拡大解釈)
その場にしっかりと居て、五感(六感か?)を働かせ、見えない部分を読んでいくという作業のお話が、
とても参考になりました。