女性だから

我が沿線、西武池袋線も地下鉄が相互乗り入れし、便利になりました。
少し前のことですが、たまたま乗った東京メトロで、
きれいなマゼンタ色の車内広告が目に飛び込んで来ました。
インド人でしょうか、かわいい女の子の写真です。
そのかわいい写真につけられていたコピーに、思わず目が釘付けでした。

「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」

胸がざわざわしました。
電車を降りてからも、しばらくその広告が忘れられずにいました。
しかし日々の雑事に紛れ、忘れてはまた思い出すを幾度か繰り返し、
ようやく先日、この広告の事を調べるに至りました。
これは、公益財団法人プラン・ジャパンのBecause I am a Girlというキャンペーンの広告でした。
女の子に生まれたが故に、国の因習や差別、経済事情により誕生が祝福されず、
男の子より生き延びる事すら難しい、教育を受けられない、古い習慣の早すぎる結婚や妊娠・・・
同じ女性として胸が痛みます。

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「女の子への教育が、世界を変える力になる。」という見出しのパンフレットは
教育がないゆえに、自分の身を守る事すらできない女の子の実情を知らせ、寄付を募っています。

さらに「男性への教育とは、一個人を教育する事だが、女性への教育は、一家族を教育すること」
とのガーナの教育者の言葉もあります。
これはずっと「スピリチュアルを日常に」と考えて店をやって来た私にとって、
お客様と接したり、ワークショップを開いたりしていた経験からも「本当に」と実感できる言葉でした。

寄付という行為については、不正なども報道されていることから、用心深い私。
災害の被災地への支援や、ユニセフなどに限って可能な時に行って来ましたが、
このキャンペーンにはとても心が動いたので、直感を大切にして行動してみようと思いました。
そして、私達女性が、もっともっと知恵を使って賢く振る舞えるようになることで
世の中もよく変わるのでは、と密かに期待しているのです。


Because I am a Girl のサイトはこちら




# by chinagii | 2016-07-22 10:43 | 思うこと | Comments(0)

海の日の会食

毎日の散歩コース『四季の香公園』の噴水に、ようやく水が流れ始めました。
噴水&小川好きな私としては、ウキウキです。

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(まだ、流れ始めたばかりで水が少ないです・・・)
海の日の会食_b0367284_12121601.jpg
こちらはいい感じで流れています。
水音がするだけで、涼感が上がります。
暑い中歩いていてもへっちゃら!とまではいかないけれど、
無音あるいはアブラゼミの鳴き声よりは涼しく感じるのですから
人間は五感の生き物なのだと感じます。


ところで、3連休最後の海の日、以前通っていた地元のワイン教室繋がりの友人が
ランチ会に誘ってくれました。
さすがに連休という事で、参加者は私と夫を含めて4人だけです。
常々、集まりで皆さんとまんべんなく、ちゃんと会話出来る人数は4人位だと思っているので
これはちょうど良かったかもしれません。

場所は地元沿線、桜台のレストラン。
シェフとマダムのご夫婦ふたりで営むお店です。
我が家は外食をしても、今はほとんど和食かお蕎麦ばかりなので、
久しぶりのイタリアンです。

7〜8年前、イタリアン・レストランの夢を何度も見た事がありました。
その当時、パスタが大好きで結構食べていたのですが、よくよく体調と検分した結果、
私の身体には負担が大きいというメッセージなのだとわかりました。
それから徐々に食べる機会を減らして、今はお誘いいただいた会食の時だけの楽しみにしています。


海の日の会食_b0367284_12261918.jpg
この日はワタクシ、紅一点の参加です!
この集まりの男性は、皆さんどこかフェミニンで、
話題がステイタスやら仕事やらとはほとんど無縁。
しかもワインの蘊蓄を延々語ると言う風でもなく。
まぁ皆さん夫々にキャラが立ってるので、なかなか面白い面子でもあります。

海の日の会食_b0367284_12344652.jpg

お店の壁にはアンティークのドロン・ワークの布が飾られています。
私は首と腰に持病があるのであんまりやれませんが、刺繍はわりと好きなのです。
たまに思い出してはちょっとやり、またしばらく放ったらかしてはちょっとやりですから、
作品としては一向に仕上がりませんが。

海の日の会食_b0367284_12544286.jpg
結局お店を出た後、我が家に立ち寄って、もう少し他愛も無いおしゃべりです。
冷蔵庫の中のあり合わせで、ごく簡単なものをちょっとお出しして。
気取らない関係なので、構えずに立ち寄ってもらえるのもいいのです。
そして夕方明るいうちにお開きです。

私もお酒は好きなクチですが、最近めっきり弱くなって量が飲めなくなりました。
けれどこの日はついつい楽しく、ちょっと飲み過ぎてしまいました。
夫には飲み過ぎるなと常々偉そうに言って監視役を気取っている私ですが、
ミイラ取りがミイラになってしまいました。
ごめんなさい、反省です。

この地元の皆さんとも、随分長いお付き合いになりました。
何の計画も無かった3連休でしたが、最後の1日、楽しいひとときを過ごせました。









# by chinagii | 2016-07-20 13:20 | 外出 | Comments(0)

希望

東京は昨日からお盆。

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もちろん同じ東京でも地域によって旧盆の8月に行う所もあります。
我が家では昨日、迎え火を焚きました。

タイムリーな話題でなくて恐縮ですが、
10日の日曜日の午後、友人夫妻の新築祝いのホームパーティーに招いてもらいました。
今の住宅の便利なこと、快適なこと!
よく考えて作られています。
家の中を案内してもらいながら、家の主の暮らしぶりを感じ取りました。
その40代の友人夫婦は、2人とも仕事を持ちつつ力を合わせて子育てしていますが、
家に人を招いて楽しむ事も忘れません。
家庭的な夫は、自ら台所に立って料理を振る舞ってくれます。
妻は彼女の持ち味の分け隔てをしない在り方で、会話や気配りで来客をもてなしてくれます。
私が息子をどこかキリキリしながら育てたのに比べ、なんともリラックスしていて子供ものびのび。
何より情緒が安定していると感じました。

ところでこの日は参院選。
私達も出かける前に投票を済ませましたが、ここに集まった大人はみんな投票していました。
途中、中抜けして投票に行った人もいます。
当たり前の事かもしれませんが、いつもの投票率を思うと
「へぇ、なかなか皆さん素晴らしい」と感じたものです。

希望_b0367284_11161934.jpg

けれど、ニュースで知った投票率はよくありませんでした。
18歳、19歳は多くが投票するのでは、と期待していたのですが。

上手く言えないのですが、みんな多くが政治に(政治家に)失望していると思います。
がっかりしすぎて期待が持てない?
今回、私は投票したい人がいたので、ストレスの少ない選挙でした。
実は今迄のほとんどの選挙で、私はストレスを感じながら投票していました。
だって、心から自分の一票を投じたい候補者がいない事がほとんどだったから。
仕方がないからと妥協して、本意ではない人に投票する、その事に正直違和感が拭えないのです。
こういうところで、違和感をスルーできない私がいます。
いや、スルーしようとしていましたが、
正直に言えば、違和感が結石のようになって存在している感じがして気分が悪い、スッキリしない。

一時、白票で意思表示しようとした事もありましたが、無効票となるだけとわかり、やめました。
では投票率で意思表示を、と思い投票に行かなかった事もありますが、
これでは自分の意志が反映される確立はゼロになります。
致し方なく、自分の考えに一番近い候補者に投票をすることにはしていますが、
何だかなぁと思うことしきりです。
多くの政治家の言葉と、私自身が感じる日常生活とに隔たりがあるようで、
気持ちや実感を重ねる事が難しいのです。
けれど、むしろこの感覚を大切にしようと思いました。

とは言え、時代は進んでいて、ちらほらと新しい人達が出て来ています。
まだ少ないけれど、発する言葉に自分を重ねられる、と思える人が現れ始めました。
わずかかもしれませんが、進化しているのだと思うのです。
だから、今回の投票にはほとんどストレスがありませんでした。


そして・・・今回の選挙結果を見て、これが日本の現実なんだと思いました。

以前、政治に失望したまだ歳若い息子に、いつになったら世の中は良く変わるのかというような質問をぶつけられた事があります。
私達が死んでしまった後の、ずっとずっと先かもしれないけれど、あらゆるプロセスを経て、
でもいつかきっと、もっと人類が進化、成長して良くなる時が来る、そう信じて毎日やるしかないよね、と答えました。
スピリチュアル的な答えでしょうか。
楽観的すぎるかもしれません。
いえ、むしろ悲観的でしょうか。

でも、私はそう信じて毎日をちまちま積み重ねて生きて行くしかないと思うのです。
自分を知り、真我に繋がる、という試みを続けながら。








# by chinagii | 2016-07-14 12:29 | 思うこと | Comments(0)

『錆からでた実』


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先週末、池袋芸術劇場にて映像芝居『錆からでた実』を見て来ました。
映像芝居って何だ?と思いつつも、どうして行く気になったのかと言うと、
現代美術家の束芋さんが構成・演出・美術を担当しているから。
束芋さんの作品は、最近は色々な所で見る機会も多く、時の人とも言えるでしょうか。
数年前(確か原美術館だったような・・・?)に初めて作品を見て、
まるで妖怪でも出て来そうな、音と映像と題材のなんとも言えない不気味さに驚き、
でも目が離せない・・・感情がざわめくというんでしょうか。
心地よい安定感にはない、何かを投げかけられているような感じとでも言えばいいのかな。

そして今回の作品は、森下真樹さんの振り付けたダンスと生の音楽演奏が、
束芋さんの映像作品と一体になって、上演中、全く飽きることなく楽しめました。
最初の部分だけ、疲れで一瞬居眠りしてしまった私ですが(笑)
一瞬寝で疲労回復し、最後迄楽しみました。

ダンサーの鈴木美奈子さんのスレンダーな容姿が舞台に映え、
ベリーショートの髪とシンプルな衣装も素敵で、私のセンスにピタリとハマりました。
私にとって、こんなに綺麗で退屈しない舞台はそうそうなかったので、
とても満足、いい気持ちだったのですが、ただ一つ「惜しい!」と思った事が。

舞台終了後、制作者の舞台トークがあり、作品について聞く機会が設けられました。
これも初めはおもしろかったのですが、いかんせん私には長過ぎと感じました。
途中から興が削がれ、聞いているのが辛くなり終了前に退出してしまいました。

芸術家たるもの、作品を作ればそれにまつわる話はたくさんある訳で。
あまり内情を知りすぎると、作品が急に現実というか日常に引きずり下ろされる印象を持つのは私だけでしょうか。
ちょっとそこだけは残念な気持ちになりました。

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でも、私にとっては本当に美しく、良い舞台だったんです。それは本当なんですよ。




『錆からでた実』についてはこちら





# by chinagii | 2016-07-13 12:29 | 外出 | Comments(0)

The Artist's Way

ようやくジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい』の
モーニング・ページとアーティスト・デートについて書く事ができるようになりました。
あんまり身体が頑強な方ではないので、ゆっくり、です。

自分を大切にして来なかったため、自分の感情や好きな事がわからない、という私のような方にはおすすめです。
まず、この本の基本課題の一つ目のモーニング・ページ。
本文には「モーニング・ページとはなんだろう?ひと事で言うなら、3ページほどの手書きの文章であり、意識の流れをありのままに綴ったものだ。」とあります。
さらに「もっとくだけた言い方をするなら、それは<脳の排水>と呼んでもいいかもしれない。脳の中を掃除する事が目的だからである。」と。
他人に見せる為でなく、心に浮かぶものをそのまま書くのです。
卑劣な事、愚かな事、奇妙な事、何でもOK。
私達の内側でささやく創造性を阻んでいる完璧主義の検閲官が、
(夢療法でも、この潜在意識のトラウマから来る検閲官が、夢のメッセージを邪魔するのですが)
何やかやと否定的な事を言ってきますが、それを放っておいて、ただ手を動かすのです。
これは左脳の働きから自由になり、アーティスト脳の領域に行く為のツール。
瞑想と同じような位置づけでしょうか。
毎朝20〜30分、ストレス解消にもなるように感じます。

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このノートは、もう4冊目です。
最初は半信半疑で始めたので、カレンダーの裏紙を綴じた自作の粗末なノートでした。
今は、ちょっとグレードアップ。やはり書きやすいです!
時々面倒臭くてサボリますが、やっぱり書いた方がスッキリするんですよね。

そして二つ目は、アーティスト・デート。
「あなた自身の創造的な心(それを本書では,内部のアーティストと呼ぶ)を育むために特別に確保される、週2時間ほどの時間の固まりである。基本になるのはそのものずばり、デートだ。と言っても連れがいる訳ではない。それは、あなたと内部のアーティスト、すなわち自分の内部にいる創造的な子どもとのデートなのだ。」
「あなたは内なるアーティストを外に連れ出し、話を聞いてやる必要があるのだ。 ー略ー 
大型雑貨店へ行く、ビーチへのひとり旅、ひとりで見る古い映画、水族館やアートギャラリーに足を運ぶ・・・どれも時間はかかるがお金はそうかからない。」(「 」内いずれも本文より)
これは楽しそうでしょう?
でも、実際に実行するのは結構大変です。
いかに自分の為だけの、あまり意味もないように感じられる(!?)事に時間を使うことが難しいか。
言い訳はたくさん、1、2度はやれても長く続ける事は難しい。

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これは、先月行った『空へ、海へ、彼方へー旅するルイ・ヴィトン』の展示。
入場は無料でした。
ステイタスの為に高級ブランドを所有する事にはあまり興味がありませんが、
自分の感性に合う良いものを知って行く事は大切と思っています。
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クラシカルで素敵なハンドバッグ。
私も以前このデザインに似たものをアーツ&サイエンスで購入し、ルイ・ヴィトン製ではありませんが、愛用しています。

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皇居東御苑、庭園を散歩したときの泰山木の花。
良い香りでした。

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神楽坂 la Kagu で素敵なアンティーク・アクセサリーのお店の出張があるのを知り、この時は夫と。
店主のご夫婦と一緒に記念撮影です。
アンティークは好きで、時々目の保養のために見に出かけます。

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お堀端。古い石造りは趣があります。
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子供の頃から、なぜか噴水が好き。
ずっと眺めていても飽きません。

という風に、私もアーティスト・デートを細々と続けております。
時間を作るのはちょっと努力がいりますが、
確かに自分の内なるアーティストの栄養になると感じています。
みなさんも、ぜひ!



アーツ&サイエンスのサイトはこちら








# by chinagii | 2016-07-07 12:15 | セッション・ワーク | Comments(0)

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